スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

仕事の大事は5分で決まる 宮家邦彦

(どんな本?)
・元外務省のキャリアで、現在キヤノングローバル戦略研究所主幹の方が著者。外務省では、中東、アメリカ、中国などで外交官として勤務。
・51歳で退官した著者が、1)情報の入手法(人脈術)、2)人脈を生む語学力(語学術)、3)語学を駆使した交渉法(交渉術)、4)一味違う発想法と発信力(メモ術とプレゼンテーション術)、5)情報の分析法(発想術)、6)情報の選択法(情報術)、7)緊急事態の対処法(危機管理術)について、主に外務省で勤務した27年間で個人的に蓄積してきたテクニックらしきものを整理したもの。
・本人曰く「普通の日本人は勿論のこと、外務省の先輩・同僚ともかなり異なる」


仕事の大事は5分で決まる仕事の大事は5分で決まる
(2013/09/26)
宮家 邦彦

商品詳細を見る
(引用)

・ワシントンの中でアジアを専門とする人々の集団は実は非常に小さな集団。(略)現在でも米国の国際関係専門家の主流は英国に留学し、欧州やロシア方面を重視する人々です。

・相手との共通の興味、趣味、信条などで接点、共通点を探ることをお勧めします。実は、このやり方、ワシントンの一般米国人が使う最も典型的な人脈構築術なのです。

・中国社会とアラブ社会は驚くほどよく似ています。(略)どちらも、1⃣世界が自分を中心に回っていると思っている、2⃣自分の家族、民族以外の他人を信じない、3⃣何よりも面子を重んじる、4⃣援助は「させてやるもの」で、「感謝するもの」ではない、5⃣都合が悪くなると、外国の陰謀論を持ち出す、といった傾向が顕著

・古い友人を通じた「定点観測」の重要性。友人は狭く、深く、死ぬまで付き合う

・劇的に英語を上達させる特効薬。キーワードは「感情移入」。(略)放送大学でもNHK講座でも何でもよいですから、音声や画像、ビデオがしっかりとした総合的教材を一冊に絞って、徹底的に暗記することに尽きる

・普通の成人男性の一回の集中時間(attention span)は13分

・交渉の半分は目標設定で決まる。(略)一番強いのは「大義名分」を確保すること、すなわち、ゲームの基本ルールを自らの基本原則として取り込むこと。(略)交渉の心構えの中で最も重要なことは、一度決めた交渉上の立場を決して変えないこと

・交渉において一度でも相手を裏切れば、その交渉官は二度と信頼されません。外交交渉は99%の正直さと1%の嘘から成り立っています。

・外交の8割は内政で決まる

・何故あの小さなUSTRに頭脳と交渉力があるのでしょうか。それは彼らの背後で関係業界団体が別動チームを作り、USTRを強力に支援しているからです。ところが、日本でそうした役割を果たしているのは業界団体ではなく、その監督官庁自身です。

・どうしたら人前でうまく話せるようになるのでしょうか。考えに考えた挙げ句、到達した結論の第一は、まず「自分を曝け出す」ことでした。

・聴衆とコミュニケーションを取ることを常に念頭に置いて、彼ら一人ひとりに話しかけるような話法を心がけることはとても効果的

・一般論を個人化する。お勧めするのはトピックの個人化

・地政学とは、「ある国を取り巻く国際政治的環境を、その地理的位置関係とそれから生まれる歴史的背景を念頭に置きながら、説明する学問的手法」。(略)日本において地政学は長く「軍国主義の理論」として排斥された。「シーパワー理論」「ランドパワー理論」

・今の中国に対する最大の脅威は陸ではなく、海からやって来ます。このことはアヘン戦争以来の中国近代史が証明しています。イギリスなど欧州の列強が中国を蹂躙した後にやって来たのが日本であり、その後現在まで歴史的中国の「原状回復」を妨げているのは米国、というのが中国人のインテリの最大公約数的安全保障観

・ある国家、ある地域がパワーで満たされていれば、そこでは何事も起きません。国際政治学ではこれを「平和な状態」と呼びます。(略)一方、パワーは条件が揃えば活発に動き出します。特に、国際社会の一定の場所でパワーが消滅し、一種の真空状態が生まれる時、パワーは最も活発に動き出します。パワーが「力の真空」を埋めようとするからです。

・地球上で一神教的な文化的背景を持たない地域は、アフリカの一部を除けば。ヒンドゥーのインド、ウィグルを除く中国、日本、韓国と東南アジアの非イスラム地域だけです。インド・中国・日本などと欧米諸国との根本的な相違の原点はここです。

・私たちが世界の「大局観」を磨くためには、この中東から欧州を経由し、南北アメリカ・大洋州に至る「一神教」的精神文化の影響力を、「非欧州」の視点から正確に知る必要がある

・ある国を取り巻く国際情勢を分析する際には。二国間関係、地域情勢、グローバル情勢という「三つの同心円」で分析せよ。(略)最近、この分析法に「内政」という四つ目の同心円を加え、国際情勢分析の基本アプローチとして今も活用

・ディスインフォメーション(意図的虚偽情報)

・「座標軸」分析とは、簡単に言えば、自分と同世代の人々を念頭に置きながら現代史を学ぶこと。(略)自分と同世代の中国人が過去どのように生きてきたかを想像することで、中国社会を学ぶのが最も効果的。(略)より具体的に言えば、第一に、とりあえず近代以前の歴史のことは忘れて、その国の現代史の勉強から始め、近代から現在に至る政治経済状況を徹底的に勉強すると心に決めることです。

・そもそも中東は一つではない。私たちが今「中東」と呼んでいる地域は三部分からなっています。第一は「地中海世界」の南半分、第二はイスラエル・パレスチナを中心とする「レヴァント」地域であり、最後はペルシャ(アラビア)「湾岸地域」です。

・まず押さえるべき情報は各国政府や国連、IMFなど国際機関が出している公式情報です。これらを無視してどんな議論をしても、それは偽物でしかありません。

・難しい事象に関する結論を単純に決め付けるような評論については、よくよく懐疑的に読むべき

・外務省がまとめた「外交官として読んでおくべき本百選」(内部資料)

・初動対応が全てを決める。初動が遅れる最大の理由は「躊躇」。(略)もう一つの原因は優秀な部下の不在。(略)最後に重要なことは、「他力本願」の誘惑を振り切る勇気

・最近米国などでは「広報」ではなく、「戦略的コミュニケーション」という言葉を使うケースが増えている。(略)米国では「報道官」は大統領や閣僚の側近中の側近であり、内政外交を問わず、全ての重要会合に出席

・「情報の出し惜しみ」より危険なのが、「情報の操作」

・人生の中で最も大事と考えていること。それは、何事にも全身全霊で立ち向かい、困難や逆境に対し人間として絶対に「逃げない」ことです。


(本書の活用の仕方)
・本書を読んだきっかけは、新聞の広告でやはり元外務省の佐藤優氏が本書を推奨していたためです。最初読み終えた直後は、やや期待外れ感がありましたが、こうして、自分がマーカーを付けた箇所(全てではない)を抜き出してみるだけでもたくさんの量になりました。

・友人を通した「定点観測」や自分と同世代の外国人を念頭に置いて現代史を学ぶ方法など「なるほど」と感じました。すぐに処分せずに、折に触れて読んでみたいと思います。
関連記事

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

Feedly
follow us in feedly
広告
プロフィール

エル

Author:エル
投資歴20年以上の個人投資家です。レバレッジ投資実践日記(ライブドアブログ)とは別に、FC2ブログでは読んだ本の感想のみを投稿します。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
774位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
446位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリーダー
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。